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マンション購入で失敗したくない!よくある失敗事例と対策方法

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「マンションの購入」は、人生の中でも大きなイベントですよね。
マンション購入にかかる金額は大きいため、「絶対に失敗したくない!」そうお考えの方も多いのではないでしょうか?
今回は、マンション購入時によくある失敗事例をご紹介します。あらかじめ失敗事例を知っておくことで、失敗を防ぐことができます。
マンションの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

お金に関する失敗事例と対策


マンション購入時の失敗例として、まず「お金」のことが思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
実際に、マンション購入で金銭面での失敗はよくある話です。大切なのは「事前計画」をしっかり立てておくこと。先のことも見据えて、余裕のある資金計画を立てることが大切です。
では、お金に関する具体的な失敗例と、対策方法を見てみましょう。

住宅ローン控除が受けられなかった

税額を抑えられる「住宅ローン控除」。
マイホームを購入したら住宅ローン控除を受けられる、と思われがちですが、意外にも細かい規定があり、要件を満たしていなければ控除を受けることができません。
住宅ローン控除を受けられない例をいくつか紹介します。

床面積が50㎡未満

住宅ローン控除を受ける場合、居住スペースが50㎡以上であることがひとつの条件です。
注意しなければいけないのが、ベランダやバルコニーは居住スペースに含まれないということ。マンションのベランダは「共有部分」なので、居住スペース(床面積)をしっかり確認しましょう。

所得が2,000万円以上

年間の所得が2,000万円を越える場合、住宅ローン控除を受けることができません。
副業をしていたり、不動産所得がある場合も、所得としてカウントされるので注意しましょう。

住宅ローンの返済期間が10年未満

住宅ローン控除を受ける条件として「返済期間が10年以上」であることが必須条件です。
よくあるトラブルが、繰越返済。繰越返済で、10年以内にローンを返済してしまうと、住宅ローン控除を受けることができなくなります。もし、繰越返済をする場合は、慎重に進めましょう。

マンション購入後6ヶ月以内に居住していない

マンションを購入後、6ヶ月以内に居住していなければ住宅ローン控除を受けることができません。
一般的に、居住しているか否かは、住民票で判断されます。マンションの契約が済み、引き渡しが完了したら、早めに住民票を移しておきましょう。
マンション購入後に、リノベーションやリフォームを検討している場合は、引越しが遅れるため注意が必要です。

購入後の資金繰りがきつくなってしまった

意外に思うかもしれませんが、購入後に資金繰りがきつくなってしまった、というケースはよくある失敗例です。
マンション購入後は、住宅ローンの他に、固定資産税や修繕積立金、管理費など諸費用がかかります。

また、ライフステージの変化も視野に入れておきましょう。特に、子どもに関するライフステージの変化は、毎月の収支に大きく関わってきます。
先のこともシミュレーションをして、余裕をもった資金計画を立てることが重要です。

購入後にマンションの資産価値が下がってしまった

築年数の経過や、居住環境の変化、経済状況の変化などによって、マンションの資産価値は大きく変動します。マンションの資産価値を見極めるのは、なかなか難しいもの。
しかし、中古マンションでも、資産価値が下がりにくいマンションは存在します。

売却予定や賃貸に出す可能性がある方は、以下の項目を参考にしてみて下さい。

・人気のエリアであること
・交通の利便性がよいこと
・修繕積立金が適正であること
・マンションの管理体制が行き届いていること
・マンションのブランド力が高いこと
・眺望や日当たりがよいこと

なかでも、立地は重要なポイントになります。
人気のエリアは需要が高いため、土地の価格が下がりにくい傾向にあります。


マンションの設備・管理に関する失敗事例と対策

次に、マンションの設備や管理に関する失敗例と対策方法を紹介します。
設備や管理に関する失敗は、マンション購入後に発覚するケースがほとんどです。購入前に入念に確認することが非常に大切です。

耐震性に問題があった

安心な暮らしを実現させるためにも重要な、マンションの耐震性。
耐震性に対する考え方は人それぞれなので、絶対にこれがいい!という正解はありません。

建物の耐震基準として、「旧耐震基準」と「新耐震基準」のふたつがあります。マンションの購入を検討している方は、耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。
旧耐震基準と新耐震基準の違いは、以下の表の通りです。



旧耐震基準でも耐震性に問題があるわけではなく、重要視すべきポイントはマンションの管理状況。
新耐震基準であっても、マンションの管理状況が杜撰であれば意味がありません。
マンションの購入前に、管理状況をしっかり把握しておくことで安心して暮らすことができます。

設備に問題があった

マンションを購入し、住み始めてから設備トラブルが起きてしまった、という失敗ケースも少なくありません。
特に、中古マンションの場合は、細かい点まで念入りに確認してから購入を決めましょう。

購入後は、契約時に交わす書類に目を通しておくことが重要です。
設備トラブルが起きた場合、買主・売主のどちらが費用を負担するのか、保証期間なども記載されています。
目視確認が困難な箇所は、引き渡し後3ヶ月以内であれば売主負担であることが一般的です。

リノベーション不可の物件だった

リノベーションやリフォームを検討していたにも関わらず、そもそもリノベーションやリフォームが不可のマンションだった、という失敗は避けたいところ。
マンションによって、リノベーションに関する規約はさまざまです。なかには、建物の構造上、間取りの変更ができないというマンションもあります。
あらかじめ、マンションの管理規約をしっかり確認しておきましょう。


生活環境に関する失敗事例と対策

次に、生活環境に関する失敗例と対策方法をご紹介します。
快適な暮らしをするためにも、生活環境は非常に大切です。住んでみなければ分からないことももちろんありますが、予防することはできます。

騒音や隣人トラブルに巻き込まれた

生活環境のトラブルで1番多い「騒音問題」
足音や扉の開閉音、テレビや楽器の音、人の声やペットの鳴き声など、騒音トラブルの原因は多く挙げられます。

騒音トラブルに巻き込まれないために、騒音に配慮されたマンションを選ぶ、というのもひとつの手です。防音性や、遮音性に優れた物件や、最上階や角部屋を選ぶのも効果的です。
防音対策をするほか、日頃から住人同士のコミュニケーションを取っていれば、トラブルも最小限に抑えることができるでしょう。
万が一、トラブルが起きてしまった場合「重大な問題に発展させない」ということも大切です。

目の前に大きな建物が建設された

目の前に大きな建物が建設され、眺望や日当たりが悪くなってしまったという失敗例。
日当たりの良さを重要視して物件を選ぶ、という方も少なくありません。

日当たりが悪くなると、さまざまな観点から生活に影響が出てしまいます。そして、将来的に資産価値が下がってしまうことも考えられます。
マンション購入前に、周辺の地域がどのように開発されていくのか、都市計画を把握しておくことが大切です。

通勤や通学に不便だった

実際に住んでみたら、駅に近い物件でも歩いてみると信号待ちが多い、駅の入り口から改札までが遠い、階段が多く不便だったという失敗例はよくあります。
また、平日と休日、昼間と夜間など、時間帯の違いで街の雰囲気や、交通量が変わることも十分に考えられます。

購入を検討しているマンションがあるのであれば、実際にマンション周辺を歩いてみましょう。違う時間帯に、何度か歩くのがおすすめです。
立地の良さや、交通の利便性は、将来のマンションの資産価値にも大きく影響します。


まとめ

人生で大きな買い物となるマンション。
今回は、金銭面・マンションの設備や管理の面・生活環境の面から、よくある失敗例をご紹介しました。
いずれも、あらかじめ計画をしっかり立て、事前確認をすることで、失敗を防ぐことができます。

将来を見据えて、安心かつ快適な暮らしをするためにも、事前のリサーチは必須です。
十分に検討して、後悔せずに、納得して住める素敵なマンションを見つけてくださいね。

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