失敗しないリノベーション

DIYでセルフリノベーションがしたい!可能な範囲と注意点

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この記事でわかること

  • DIYリノベーションのメリット

  • DIYリノベーションのデメリット

  • DIYリノベーションの注意点

  • DIYリノベーションのできる範囲とできない範囲

近年人気のDIY。
DIYとは「Do it yourself」の略で、直訳すると「自分自身でやる」という意味です。身の回りのものを自分で作ったりアレンジしたりします。
リノベーションは専門のプロに依頼するのが一般的ですが、リノベーション可能なマンションであればDIYで行うことも可能です。
しかし、専門的な知識や技術が必要な箇所は自分で行うことはできません。

メリットとデメリットを比較して、自分でやるのかプロに依頼するのか十分に検討することが大切です。
今回は、DIYでセルフリノベーションをするメリットやデメリット、注意点も紹介します。
リノベーションをDIYで行いたい方や興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

DIYリノベーションのメリット

リノベーションにかかるコストを抑えられる

リノベーションをDIYする大きなメリットは、コストを抑えられること。
プロに依頼するよりもコストを抑えることができます。業者に支払う費用(設計費・施工費・人件費など)を削減できるからです。
DIYで必要な物は、道具代・材料費・廃材の処分費用。決めた予算で自由に作業を進めることができます。

知識や技術が身に付く

DIYでリノベーションをする場合、施工方法や材料に関する知識がある程度必要です。
作業を進めていく中で、経験として蓄積されます。試行錯誤しながら実践することで、自然と技術も身につくでしょう。
分からないことは、本やインターネットから情報を集めることができます。
また、メンテナンスや修繕が必要になった場合、同じ作業であればスムーズにこなせるようになるのもメリットです。

施工期間が自由

DIYでリノベーションすれば、工期も自由です。プロに依頼する場合は、細かく打ち合わせをして、完成のイメージを最初に決めなければいけません。
DIYなら時間をかけて、こだわりの空間を作ることができます。
材料を厳選し、納得がいかなければやり直せたり、途中で仕様を変えたりすることもできます。
完成するまでの計画はしっかりと立てておくべきですが、自由度が高いのがDIYの魅力です。

細部までこだわれる

プロに依頼する場合、具体的なイメージを言葉にしなければいけません。
イメージを表現するのは意外と難しく「完成したらイメージと違った」というケースもよくあります。
DIYなら、途中経過を自分で確認しながら作業を進められるので、イメージ通りの空間を作ることができます。
手間暇かけてDIYした分、愛着もわくでしょう。

DIYリノベーションのデメリット

DIYできる箇所は限られている

後ほど詳しく解説しますが、DIYでリノベーションできる箇所は限られます。
まず、電気やガスなどインフラの工事は、専門の資格を保有していなければできません。
また、大規模な間取りの変更は、建物の構造を細部まで把握しておく必要があります。
基本的に、DIYでフルリノベーションはできないと覚えておきましょう。

作業時間がかかる

プロと比較すると、作業時間に大きな差が出るでしょう。
DIYに慣れていない場合「作業が思うように進まない」「想定していたよりも作業内容が体力的にきつい」といったケースも考えられます。
作業内容や施行スピードによって、完成まで時間を要してしまうことを念頭に置いておきましょう。

プロと比較するとクオリティが落ちる可能性がある

プロには経験と、熟練された技術があります。
簡単そうに見えても、いざ実践してみると想像以上に難しいと感じることはよくある話です。
そのため、プロと比較するとクオリティが落ちてしまうケースも少なくありません。
クオリティが落ちてしまうと、DIYする場所によっては日常生活に支障をきたしてしまうことも考えられます。


DIYリノベーションの注意点

必要な資材や工具をそろえる


DIYでリノベーションする場合、必要な資材や工具は全て自分で揃えなければいけません。
ホームセンターやインターネットで手軽に揃えることができますが、ある程度の知識は必要になります。

「適材適所」という言葉通り、リノベーションをする場所によって使う素材も工具もさまざま。
作業に取りかかる前に、必要なもののリストを作成しておくとよいでしょう。

大きな音の出る工具を使う場合や、広い作業スペースが必要な場合、ホームセンターの工作スペースが便利です。
ホームセンターによっては、工具を貸し出してくれる場合もあります。工具にかかるコストを削減することもできるので、うまく活用してみてください。

作業内容や作業時間を確認する

DIYでリノベーションする場合、自由度が高く、時間に縛りもありません。
これは大きなメリットではありますが、だからといって無計画に進めてしまうのは危険です。
スムーズに作業を進めるためにも、予算・作業内容・作業時間などを事前に計画しておきましょう。
必要に応じて、プロのアドバイスを受けることも視野に入れてもいいかもしれません。

マンションの管理規約を確認する

リノベーションのルールは、マンションによって規約が異なります。曖昧な部分がないよう、管理規約には必ず目を通しておきましょう。
基本的に、共用部分のリノベーションは行えないので注意が必要です。特に、ベランダやバルコニーは専有部分と勘違いしやすい箇所です。
また、DIYをする際の騒音などは、近隣の方とのトラブルに発展しかねません。
早朝や夜には行わないなど、DIYをする時間帯にも十分注意しましょう。

ゴミの処理方法を確認する

余った木材やペンキなどは、正しい保管方法を守れば次の機会に使用することができます。
しかし、廃材やゴミは自分で処理しなければいけません。
ゴミの量や大きさによっては有料になる場合や、産業廃棄物になるゴミもあります。
自治体によってゴミの処理方法は異なるため、事前に調べておきましょう。

周囲を傷や汚れから守るために養生をする

DIYで忘れてはいけないのが、しっかり養生をすることです。
養生をしないと、施行箇所の周辺をペンキなどで汚してしまったり、工具や家具をぶつけて傷つけてしまったり、思いがけない失敗をしてしまいます。
ブルーシートや養生テープ、狭い箇所ではマスキングテープなど、アイテムをうまく活用して周囲を傷や汚れから守りましょう。
養生は少し手間がかかり、面倒に思うかもしれませんが、傷や汚れを修復する方が時間を取られてしまいます。

DIYリノベーションのできる範囲とできない範囲

DIYリノベーションができる範囲

DIYでリノベーションできるおおよその範囲は、壁・床・収納・ドア・トイレです。

壁は、色を塗り替えたり、壁紙を張り替えたりすることができます。
壁の色を塗り替えるのは初心者でも難易度は低めですが、壁紙を張り替えるのは難しい作業になります。
気泡やすき間などができないよう、きれいに施工するのはなかなか至難の技。
失敗しても「いい味」と思えれば、トライしてみていいかもしれません。

床は、フローリングの上から床材シートを敷いたり、フローリングのオイル仕上げをしたりできます。
下地から変更したい場合は修繕が必要になるので、プロへ依頼した方がよいでしょう。

収納は、初心者でも気軽に取り組みやすいDIYです。カラーボックスなどを使用して、簡単な棚づくりから挑戦してみてもいいかもしれません。
見せる収納など、アイディア次第で部屋の雰囲気がグッと変わります。
壁を解体したいなど、大がかりな作業になる場合はプロへの依頼をおすすめします。

ドアは、色を塗り替えたり、ドアノブを付け替えたり、比較的簡単に挑戦できます。
玄関のドアは共用部になるので、勝手に変更することはできません。

トイレは、棚を作ったり、壁を塗り替えたりできます。
部屋に比べると狭い空間なので、初心者でも挑戦しやすい空間かもしれません。使
用する素材は、汚れが落ちやすく、脱臭効果のあるものがおすすめです。

DIYリノベーションができない(しない方がよい)箇所

DIYでリノベーションができないおおよその範囲は、水道・ガス・電気・大規模な間取りの変更・窓のサッシ交換です。

水道・ガス・電気などインフラのリノベーションは、専門の資格が必要になるため自分で行うことができません。
特に電気やガスなどの工事は、命に関わる重大な事故につながる可能性があるので、必ずプロに依頼しましょう。

大規模な間取りの変更は、壁や柱を撤去しなければいけません。建物の構造上、取り除いてはいけない壁や柱があります。
知らずに撤去してしまうと、耐久性や耐震性に大きな影響を及ぼしてしまうので、大規模な間取りの変更もプロに任せましょう。

窓のサッシ交換は、共用部分になるため自分で行うことができません。
サッシの取り付け方が悪いと雨や風などの影響を受けやすく、住環境に大きな影響を及ぼします。
不具合がある場合は管理組合に相談し、プロに依頼するのが適切です。
一方で、簡単なサッシの塗装は行うことができます。DIYをしてよい範囲を事前に確認しておくことをおすすめします。

まとめ

リノベーションは、限られた範囲でDIYすることができます。
自分の好きなペースで進めることができ、同時に知識や技術も身につきます。
プロと比較するとクオリティが落ちる可能性もありますが、手間をかけて自分で作った住まいは愛着がわくでしょう。

まずはしっかり計画を立て、できる箇所とできない箇所を把握すること。大切なのは、マンションの規約を守った上で楽しむことです。
気構えずに、まずは初心者でも挑戦しやすい簡単な箇所から取り組んでみるのもいいかもしれません。今回ご紹介したポイントを参考に、理想の住まいを作ってみてくださいね。

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