マンションの住み替えは可能?売却時に有利な条件と失敗しない方法
この記事でわかること
マンション住み替えのメリット・デメリット
マンション売却時の有利な条件
マンション住み替え成功の秘訣
「マンションを購入したいけど、将来的に住み替えることも視野に入れて物件を決めたい」。近年、住み替えることを前提にマンションを購入する方も少なくありません。
もし住み替えることになった場合、これまで住んでいたマンションをスムーズに売却できるのが理想ですよね。
今回は、マンションを住み替える際に気を付けるポイントと、成功の秘訣をご紹介します。「住み替えに失敗したくない」とお考えの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
マンションを購入しても住み替えは可能?
結論から言うと、マンションを購入しても住み替えることは可能です。
長い人生ではライフステージの変化に伴い、生活の仕様は大きく変わります。住み替えを前提で家を購入する場合、いずれはその家を売りに出すことになります。そのため、マンション購入時に、売却時のことも考えなければいけません。
また、住み替えにはメリット・デメリットがあるので、それぞれを知った上での判断が大切です。
マンション住み替えのメリット
・マンションで暮らしていた経験を活かした物件選びができる
・以前暮らしていた住まいのデメリットを解消できる
・資産価値のある物件を選択できる
・高層階であればセキュリティ面の向上が期待できる
マンションからマンションへ住み替える場合、経験を活かした物件選びができるため失敗しにくいのが大きなメリットでしょう。マンションの購入が初めての場合と、そうでない場合では大きな差があります。経験はお金では買えない強みになります。
それでも、100%理想通りのマンションと出会うのは至難の業。今お住まいのマンションと、住み替えるマンションとの比較が大切です。より良いマンションを購入するためにも、今住んでいるマンションの良いところ・悪いところをピックアップしておくといいかもしれません。譲れないところと、妥協してもよいところを、実際に書き出してみましょう。
マンション住み替えのデメリット
・リバースモーゲージ(自宅を担保にして融資を受けられる高齢者向けの貸付制度)の利用ができないケースが多い
・マンションならではのデメリットは解消できない
管理費・修繕積立金の発生や、管理組合の理事、収納が少ないなどのマンションならではのデメリットの解消は難しいでしょう。
マンション売却時の有利な条件
住み替えることを前提にマンションを購入する場合、購入時に売却時のことも考えなければいけません。
数多くある中古マンション。「自分だったらどのようなマンションを購入したいか」と考えれば、答えは意外とシンプルかもしれません。
絶対ではありませんが、買い手の付きやすい物件の条件をご紹介します。
人気のエリアや好立地のマンション
マンション選びで最も重要視されやすい立地。
駅から近い、生活に便利、都心部に近いなど、着目するポイントは人それぞれです。なかには海が近いなど、特殊な条件で探している方もいるので必須条件はありません。それでも、一般的に人気のあるエリアは売却しやすい傾向にあります。
また、好立地で条件の良いマンションは資産価値も高く、購入時と売却時の価格が大きく変わらないという点も魅力です。
内装がシンプルなデザインのマンション
万人受けするような、内装がシンプルなデザインのマンションは根強い人気があります。シンプルな内装は、部屋作りをしやすいため、結果的に住みやすさに直結します。しかし、個性的なデザインや、リノベーションをして内装に凝っている物件が売れないという訳ではありません。有利に働くケースもありますが、なるべく早く売却したい場合はシンプルな内装のマンションを選ぶとよいでしょう。
ファミリー層が住みやすいエリアのマンション
子育てファミリー層は、マンション購入の意識が高まるライフステージでもあります。
子どもの学区内の地域が、マンション購入の条件になることも少なくありません。治安が良い、公園が多い、近隣に保育園があるなどの周辺環境も、ファミリー層には人気の高い条件になります。
施工会社のブランド力・信頼性の高いマンション
知名度の高い施工会社や、信頼性の高い管理会社、またマンション自体のブランド力も、売却時は大きな影響を及ぼします。社会的な信用が、有利に働くケースです。
また、マンションの管理体制も注目すべきポイントです。マンションの管理体制は、ご自身が購入する際も確認しておきたい点です。また、大規模修繕計画などもチェックしておいた方がよいでしょう。
マンション住み替え成功の秘訣
信頼できる不動産を選ぶ
不動産選びは非常に重要です。
住み替えの場合、購入と売却が同じタイミングになるので不動産会社も一社にした方が何かと便利。購入と売却にタイムラグが生じないよう努力してくれます。
同じエリアに住み替える場合は地域密着型の地元の不動産、別のエリアへ住み替える場合は全国にネットワークを持っている大手の不動産など、状況に応じて使い分けることができるでしょう。
いずれにせよ、複数の不動産会社へ査定依頼し、信頼できる業者を見つけることをおすすめします。インターネット上の口コミなどを参考にするのもひとつの手です。
同時に、マンションの価格相場を自身で調べ、把握しておくことも大切です。
徹底したスケジュール調整をする
住み替えの場合、マンションの購入に加え、もともと住んでいたマンションの売却もしなければいけません。マンションの売却にかかる平均期間は、約3ヶ月と言われています。働きながら購入と売却の手続きを同時に進行するのは、想像以上に忙しくなります。
また、売却額をある程度想定できていないと、今後の資金計画が立てづらくなります。
売却までの期間と売却額を把握して、余裕のあるスケジュール調整をすることが大切です。
住み替えるタイミングを検討する
住み替えのタイミングには「売り先行」と「買い先行」の2通りの方法があります。
売り先行とは、住んでいるマンションの売却が決まってから新居を購入する方法です。
売り先行のメリットは、売却活動を焦らずじっくり行え、希望価格で売れる可能性が高まるというところ。また、売却価格が決定してから新居を購入できるので、資金計画を立てやすくなります。
一方で、新居の購入に時間をかけられないことがデメリットになります。売却後、引き渡しまでに新居の購入ができなかった場合は、仮住まいに引越しをしなければいけません。
買い先行とは、新居を購入した後にこれまで住んでいたマンションを売却する方法です。
買い先行のメリットは、新居選びに時間をかけられること。希望の条件に合ったマンションをじっくりと選ぶことができます。また、先に新居を購入するため仮住まいの必要もなく、引越しも1度で済むので無駄な費用がかかりません。
一方で、これまで住んでいたマンションの売却時期と売却価格が確定していないことがデメリットになります。売却をスムーズにできない場合、ダブルローンが発生したり、資金計画が狂ってしまったりと、経済的な負担が大きくなる可能性があります。
まとめ
住み替えることを前提にマンションの購入を検討している場合は、購入時に売却時のことも同時に考えなければいけません。
絶対はありませんが、立地の良さなどで買い手の付きやすい物件の条件はあります。
そして実際に住み替える際には、売却と購入のタイミングが重要です。
早い段階で重要なポイントを抑えていれば、失敗を避けることができます。
より良い暮らしを実現させるためにも、魅力を感じた物件は前向きに検討してみて下さい。
▼併せて読みたい