失敗しないリノベーション

マンションの和室リノベーションでおしゃれで快適な空間作り

#中古リノベ
サムネイル画像
中古物件適正診断をしてみる
くまの画像

中古マンションの購入を検討する際に、元の間取りのリビング横に和室がある物件は意外と多いと思います。
この記事では、マンションをより自分たちのライフスタイルに合ったレイアウトに出来るように、和室のリノベーションについてご紹介します。
一緒に和室スペースについて考えてみましょう。

和室は必要?それとも不要?

和室のメリット

・幅広い使い方が出来る

和室の一番のメリットは、畳の上で横になってリラックスしたり、布団を敷いて寝室にしたり、来客があれば椅子を出さなくても座布団やクッションを置いて客間にできる汎用性の高さでしょう。

・防音効果が期待できる

和室に使用される畳は適度な厚みと硬さがあり、クッション性が高く防音効果が期待できます。床下に衝撃が伝わりにくいため、マンションなどの集合住宅でも近隣に音が伝わりにくいでしょう。小さなお子さんがいらっしゃる家庭環境では、音が響きにくい和室はキッズスペースとしても人気です。

・調湿効果が期待できる

調湿効果とは、人間にとって快適な湿度環境を保ちやすい仕組みのこと。畳には、空気中の水分が多いときに吸収して、少ないときに放出する性質があります。
そのため、自然と快適な湿度環境になり、暑い時はひんやりと寒いときはあたたかくなります。

・リラックス効果がある

畳に使われている「い草」の香りにはフィトンチッドと呼ばれる成分が含まれています。実際に森林浴で深呼吸をしたときに「気持ちが安らぐ」といったリラックスする感じをもたらす成分がこの成分です。
また、天然素材であるい草は、二酸化窒素などを吸着することで空気をきれいにする効果もあります。

和室のデメリット

・傷みやすいものが多くお手入れが大変

和室の魅力である畳やふすま、障子などはいずれも傷みやすく、汚れやすい素材でできています。そのため、こまめにお手入れする必要があります。換気をせず湿度が高い環境だとカビが生えてしまうことも。
小さなお子様がいらっしゃったり、ペットを飼っておられるご家庭はより一層手入れに気を配る必要があるでしょう。

・家具に制限がある

ソファやベッド、タンスなど、重量があるものだと畳がへこんだり、擦れたりと傷みやすくなります。置きたいものが置けない・・とならないように工夫する必要があるかもしれません。


お手入れの大変さなどデメリットがあるとはいえ、それを上回るメリットが沢山ある和室。
和室と洋室どちらが向いているのかは、それぞれの生活スタイルによって変わってきます。
ご家族の生活スタイルに合うお部屋はどちらなのか、これからの生活を想像して見ていきましょう。

和室リノベーション(リフォーム)の種類

和室を修繕する

和室を修繕する場合は、畳や壁紙、ふすまなどの張り替えをして、リフォームを行います。

・畳の張り替え

畳は経年劣化の影響を受けやすく、使用3年程度を目安にメンテナンスを考えます。いずれも専門の業者に依頼する必要があります。
畳の畳縁のみを交換し裏表を入れ替える「裏返し」、畳表を剥がし新しい畳表で包む「表替え」、既存の畳を処分して、基盤の畳床から畳一枚すべてを新調する「新畳」があります。
日本の畳といえば、い草の緑のイメージが強いですが、最近はカラー畳も人気です。
畳自体を一新することを検討する場合は、おしゃれのアクセントとしてカラー畳を選択するのも楽しいですね♪

・障子/ふすまの張り替え

一般的に障子は2~5年、ふすまの寿命は10年ぐらいと言われています。
障子やふすまは表面が紙なので、経年変化で特に白地のものは黄ばんできてしまいます。
表面の柄を工夫するだけで、現代的な印象に変えることが可能なので、張り替えや交換を検討する場合は好みに合った物を探してみると良いでしょう。

和室から洋室へ

和室を使い勝手の良い洋室仕様にリフォームするためには、畳からフローリングやクッションフロアに張り替えます。また、施工する際には壁や天井の壁紙や建具の変更をともなうことがほとんどです。

・畳からフローリング/クッションフロアへの張り替え

畳を撤去した後にフローリング材を張ります。その際に下地材の設置作業も行います。
たいていの畳の厚さが約40~50mmであることに対して、フローリングは12mm程度の厚みしかありません。そのため、畳をはがした後に下地木工事を行うことで、隣接する部屋との段差を調整します。

クッションフロアは木目がプリントされたビニール素材なので、フローリングよりも施工費用を抑えることが可能ですが、素材自体が柔らかいため長期間家具を置くと家具跡が残りやすかったり、フローリングに比べて張り替え時期が早いといったデメリットもあります。

たいていの集合住宅では「防音規定」やフローリングの「遮音等級」が決められています。マンションの和室の床をフローリング材へ変更する際は、必ず事前に管理規約を確認しましょう。

・壁/天井を和式から洋式へ

和室から洋室にするには壁や天井の変更も必要です。和室の壁は垂直の柱が壁から露出した真壁(しんかべ)が多く、洋室の壁はフラットな大壁(おおかべ)が主流です。
基本的には戸建ての和室は真壁が多く、マンションの和室は大壁が一般的です。大壁の場合、デザイン豊富でお手入れも簡単なクロス仕上げに変更できるのは嬉しいポイントです。
クロスは、一般的なビニールから織物や紙、珪藻土や無機質壁紙など素材の種類も豊富です。
他にも、防カビ・抗菌、吸放湿や防臭・防汚加工、ペット対応用の表面を強化したものなど様々な機能がある製品もあるので、ライフスタイルに合わせて選択しましょう。

・押し入れをクローゼットにする

収納スペースである押し入れは、布団など大きなものの収納には向いていますが、奥行きがありすぎるという点や、ハンガーラックや仕切りなどがないため服の収納にはあまり向いていません。近年では既存の押し入れスペースをさらに拡張して、ウォークインクローゼットにする方も増えています。
クローゼットの扉は、折れ戸が一般的ですが、引き戸・開き戸のほか、ロールスクローンを使う方法もあります。

和室を和モダンへ

和モダンは日本人が古くから慣れ親しんできた和の要素を残しながら、現代的でおしゃれな雰囲気も楽しめるのがメリットです。
既存の和室をアレンジすることで、コストを抑えられるのも魅力ですね。

・畳を変える

琉球畳のような縁のない物にしたり、モダンなカラーの畳を選んだり、2色使いで市松模様にしてみたり、畳を変えるだけで和室全体の雰囲気が変わり、ぐっとおしゃれになります。

・建具を変える

ふすまを引き戸に変えたり、障子をドアに変更することが可能です。



和室をなくしてリビングスペースを拡張

近年、マンションを購入する際に特に多いのが「広いLDKが欲しい」というご要望です。
それなら思い切って、和室をリビングと一体化させてリビングスペースを広げるリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか?
家族や、親戚、友人が集まるリビングを大きくすることで空間にゆとりが生まれ、開放的でよりリラックスできるスペースになることでしょう。

・間仕切りを撤去する

リビングと隣り合った和室の間仕切りを撤去して、広々としたLDKに。

・天井と床の高さを合わせる

和室をLDKと一体化させるリノベーションでは、天井や床の高さを合わせることで空間に連続性を持たせることができます。


和室リノベーションの費用相場

和室を修繕する

・畳の表替え(6畳):30,000円〜50,000円
・畳の新調(6畳):70,000円〜100,000円
・障子の張替え:2,000円〜8,000円/1枚あたり
・ふすまの張替え:2,000円〜8,000円/1枚あたり

和室から洋室へ

例)6畳の和室を施工する場合

・畳をフローリングへ変更:約9万円台〜20万円台前後
・壁や天井の塗装:6~12万円程度
・壁紙の張り替え:4~12万円程度
下地の下準備など、付随する工事の内容や規模により費用が変動します。

・一般的なクローゼットに変更:8万〜20万円程度
・ウォークインクローゼットに変更:20万~50万円程度
・扉のみ変更:約6万円程度

和室から和モダンへ

<よくある例>
・簡単に和モダンに(琉球畳にする、壁紙クロスを貼る、押入れをクローゼットにする)
:35~45万円程度

・現代の機能性を持たせて和モダンに(上記の簡単に和モダンににプラスして、ふすまを建具に交換)
:40~60万円程度

和室をなくしてリビングスペースを拡張

壁の撤去、床の段差を解消、天井の工事、内装その他建具取り付け等:75~100万円程度

まとめ

この記事ではマンションを自分たちのライフスタイルに合ったレイアウトに出来るように、和室のリノベーションについて見てきました。
新しい間取りを考えるときに、和室をそのまま残すのか、それとも無くしてオールフローリングにするのかは、悩ましいポイントですね。

それぞれのライフスタイルによって利便性も大きく変わってくるので、まずは自分たちに合った和室の使い道を想像してみてください。
こんなことはできるの?こんな時はどうしたらいい?など、疑問がある場合は私たちに是非お気軽にご相談ください

関連記事一覧

カテゴリー覧

タグー覧