マンションリノベーションで憧れのキッチンが叶う! 水回りリフォーム満足度のポイントは『キッチン』
中古マンション購入でリノベーションでまず、刷新したいのが、お風呂や洗面などの水回り設備の交換。
家事の時短化や収納の充実のような利便性を重視するだけでなく、インテリアとしても満足度の高いものにしたいですよね。
水回りリフォームの中でも、最も利用する時間が長く、来客の際も一番目に触れてしまうのが『キッチン』です。
こちらの記事では水回りリフォームで最も充実感を味わうことができる『キッチンリフォーム』について、家事導線を考えたおすすめのレイアウトや憧れのキッチンスペースをご紹介します!
『キッチンリフォーム』に重点を置く理由!
マンションの水回りリフォームの中で、なぜ『キッチンリフォーム』に重点を置いた方がよいのでしょうか?
家事スペースの中でも、使用頻度が高いキッチンをよりこだわることで、家族全員が満足を得られるのです。
キッチンリフォーム計画をより充実させるための、キッチンへのこだわる理由をご紹介します。
人が毎日集まるところだから
キッチンはリビングダイニングなど、常に家族が集まる中心的空間に位置し、常に目に付きやすい場所にあります。
こだわったキッチンを毎日目にすることで、リノベーションの満足度もUP!かつ、せっかくリノベーションしたなら、誰かに自慢したいもの。
キッチンなら、友人などを招いて過ごすリビングに併設されているので、目につきやすく、こだわりもお披露目することができます!
インテリアとしても楽しめる
キッチンは、水回り設備機器でありながらも、インテリアとしても活躍します。
システムキッチンの扉パネルはカラーバリエーションだけでなく、マットな質感の木目調や、高級感あふれる石目調のデザインなど、部屋との一体感をもたせる素材を選ぶことができます。
キッチン単体のデザインだけでなく、周りの家具の色目や素材と合わせてコーディネートすることで、リビングダイニングとのトータルコーディネートが可能です。
また、収納ツールとしてのカップボードもキッチンと同様の素材で揃えたり、アイアン素材と木を組み合わせたカフェ風の造作棚や吊り下げタイプのペンダントライトをあしらったりすることで、よりデザイン性の高いキッチンを演出できます。
生活に合わせて収納を選べる
キッチンの配置の仕方にはいろいろとパターンがあるのをご存じでしょうか?
もちろん調理に関わる器具などの収納スペースの確保も、キッチンには求められる部分だと思いますが、シンクとコンロの配置を直線にするか対面にするか、キッチン自体を壁に隣接せず独立型にする、などにより空間の利用方法や家事導線が変わります。
配置を考えることによって、機能性を高めるだけでなく、独立して設置すれば、インテリアの一部として演出でき、なるべく生活感を感じさせない憧れのキッチンスペースも実現できます。
キッチンリフォームの注意点
マンションリフォームをする場合、工事できるのは専有部分である住戸内のみで、その中でもマンションそれぞれに規約や構造上の制限などがあります。
キッチンリフォームを計画する前に、以下のようなことを事前に確認しておきましょう。
1.建物の構造
マンションの構造上、『梁』が存在します。レンジフードや吊り戸棚などに影響が出ますので、梁の位置を考慮してキッチン配置を考える必要があります。
また、キッチン配置の型によっては、壁の撤去も必要となりますが、部屋の間を仕切る壁ではなく、住宅の構造上必要な構造壁の場合、撤去できないので事前に確認が必要です。
2.換気ダクトの経路
キッチン配置換えをする場合、レンジフードを移動したい場所の天井裏にスペースがあるかを確認しましょう。
スペースが無ければ、既存の天井の下に換気用のダクトを新設する必要がありますので、キッチン天井に圧迫感が出るなどの影響がでます。
3.配管を伸ばせる距離
キッチンの配置が変わると給水管や排水管の位置も変わります。
元々の配管の位置によって移動できるかできないか、どのくらい移動できるのか?給排水管の位置を確認しながらキッチンの移動場所を検討する必要があります。
4.電気の容量
キッチンのコンロをガスコンロからIHに変更すると、電気容量が増えます。マンションによってそれぞれ部屋で使える電気容量が決まっており、増やせない場合もあるので事前に確認する必要があります。
その他、専有部分の範囲や、床材の制限など、電気設備・給排水設備・電気回線の新設または増設に関する取り決めなど、マンションでの制約を予め管理規約でチェックしておきましょう。
キッチンリフォームによって叶う作業効率化
料理をする際に、食材を準備して加熱して調理するまでの一連の流れをスムーズにこなすためにはレイアウトが大事です。
かつ少しでも生活感を排除するためには、収納スペースを設けたり、周りのインテリアと調和するようなデザインを考えるなども必要です。
キッチンが、家事の空間だけでなく、デザイン性の高いインテリアとして活用できる方法をご紹介します!
ワークトライアングル
キッチンの配置を考える際に、より動きが少なくスムーズに調理が進むことが理想です。
その動きの基になるのが、シンク・コンロ・冷蔵庫の3点を結んでできる三角形『ワークトライアングル』です。
食材を取り出して、洗う・切る・調理するという作業が、この3つの機器がバランスの取れた距離で配置されていることにより、調理を効率的に進めることができます。
●シンクからコンロまで 1200〜1800mm
●シンクから冷蔵庫まで 1200〜2100mm
●コンロから冷蔵庫まで 1200〜2700mm
が理想とされています。
様々なキッチンの配置
I型
シンク・コンロが横並びのコンパクトな配置なので、家事の動きを最小限に、リビングとダイニングの空間を広く確保できます。
Ⅱ列型
シンクとコンロを向かい合わせに配置したレイアウト。ワークトライアングルの導線が短く機能的なキッチンです。向かい合った2列にすることで多くの収納が確保できます。
L型
文字通り90度に曲がって配置するスタイル。Ⅱ列型同様効率的な導線で作業がスムーズになります。隠したいところとダイニング側でコミュニケーションをとりたいところとができ、壁付けと対面の良いとこどり。収納スペースと作業スペースが一気に増えます。
アイランド
キッチンを独立させた『島』のように配置するキッチンレイアウト。両端が壁に接していないので、左右どちらからでもキッチンに出入りが可能。何人かで料理をすることができ、まるでキッチンスタジオ。海外のキッチンのような生活感から離れた『魅せるキッチン』のイメージです。
ペニンシュラ
アイランド型と少し似ているキッチンスタイルですが、片方壁付けのキッチンです。英語で『半島(peninsula)』を意味します。I型とは違い、カウンターがフルフラットなので、ダイニング側を収納スペースとして造作することも可能です。壁側に隣接している部屋があれば、パントリーへ変更したり、洗濯室が隣接していれば、家事導線が短くなり、2つ同時に家事を行うことができます。
キッチン配置の種類についてはこちらの記事で詳しく紹介しています!
キッチンリフォームのおおよその予算
普段の料理の仕方、他の部屋とのつながりなどによって、配置を考えたり、インテリアとしてキッチンを贅沢にデザインすることも可能ですよね。
キッチンレイアウトの変更は、給排水管の移設や、電気回線の新設など、費用がかかる場合があるため、キッチングレードなどもその予算を把握したうえで検討すると良いでしょう。
● シンプルグレード:約60万~80万
● スタンダード :約70万~100万
● ハイグレード :約85万~200万
また、マンションの構造上、大幅な配置換えが困難であっても、吊り戸の撤去や壁面収納の設置、
タイルなどを使ってデザインするなど、ガラッと雰囲気を変えることもできます。
まとめ
マンションリノベーションにおける水回りリフォームの中でも、キッチンに重点を置いたリフォームの特徴と魅力をご紹介しました。
キッチン機器の仕様だけでも、扉パネルのデザインや持ち手、水栓のデザインまで、幅広く選択して、お気に入りのキッチンにすることはもちろん、リビングダイニングなどの空間のつながりを考えて、コミュニケーションを取りやすい配置にしたり、独立型など、レイアウトによっては、インテリアの一部にもなります。
マンションでも、建物の構造などを考慮すれば、様々なキッチンリフォームが叶います。どのようなイメージにも変化させることのできる『キッチンリフォーム』を是非こだわってみてくださいね。